日本女子バレーボール代表に史上初の外国人監督として就任したフェルハト・アクバシュ監督。
トルコ出身の39歳という若さながら、世界各国での豊富な指導経験を持つ名将です。
2025年の世界選手権では日本を15年ぶりのベスト4に導く快挙を成し遂げました。
今回はそんなアクバシュ監督の経歴や結婚事情について、徹底解説していきたいと思います。
アクバシュ監督の経歴

アクバシュ監督は、世界各国での豊富な指導経験と実績を持つ国際的な名将として知られています。
元トルコ代表選手から19歳という若さで指導者に転身し、20年以上にわたって着実にキャリアを積み重ねてきました。
特に代表チームでの指導実績は際立っており、トルコ、日本、クロアチアの3ヶ国で代表監督・コーチを歴任しています。
【経歴まとめ表】
年代 | 所属・役職 | 実績 |
---|---|---|
2004年 | 指導者へ転身(19歳) | トルコ国内クラブでアナリスト |
2011–2012年 | 中国・広東恒大(アシスタント) | リーグ優勝 |
2012–2015年 | トルコ・ワクフバンク(アシスタント) | 国際大会で経験を積む |
2014–2016年 | トルコ女子代表監督 | 欧州競技大会金メダル |
2017–2019年 | 日本女子代表コーチ | 初の外国人コーチ |
2017–2019年 | ルーマニア・CSMブカレスト監督 | リーグ&カップ優勝 |
2019–2021年 | ポーランド・ケミック・ポリツェ監督 | リーグ優勝 |
2021–2025年 | トルコ・エジザジュバシュ監督 | 2023年クラブ世界一 |
2022–2023年 | クロアチア女子代表監督 | VNLチャレンジャーカップ優勝 |
2025年– | 日本女子代表監督 | 世界選手権ベスト4進出 |
選手から指導者へ|19歳で指導者へ転身!

アクバシュ監督は1986年4月15日、トルコのイスタンブールで生まれました。
元トルコ代表のアウトサイドヒッター(左利き)として活躍していましたが、将来性を見据えて19歳という異例の若さで指導者への転身を決意しました。
2004年から2006年まではガラタサライ女子チームでアナリストとして指導者キャリアをスタートさせています。
その後2006年から2009年までテュルクテレコム・アンカラでアナリストを務めました。
豊富なグローバル指導の経験|始まりは中国から!

アクバシュ監督の国際経験は中国から始まりました。
2011年から2013年まで中国女子バレーボールリーグの広東恒大でアシスタントコーチに就任し、同年のリーグ優勝に貢献する実績を残しました。
帰国後は2012年から2015年まで、トルコの強豪ワクフバンクSKのアシスタントコーチを務め、ヨーロッパチャンピオンズリーグ優勝やクラブ世界選手権優勝などの輝かしい成果を上げています。
その後は監督として、ルーマニア・CSMブカレスト(2017-2019年)でリーグ&カップ優勝。
ポーランド・グルパ・アゾティ・チェミック・ポリツェ(2019-2021年)でリーグ制覇。
トルコ・エジザジュバシュ・イスタンブール(2021-2025年)で2023年クラブ世界選手権優勝を達成しています。
輝かしい実績|2025年に日本女子代表監督に就任!

アクバシュ監督の代表チーム指導歴は2009年から始まり、多くの国で成功を収めています。
2009年から2014年までトルコ女子代表のコーチ、2014年から2016年まで同国の監督を務め、2015年ヨーロピアンゲームズ(欧州競技大会)で金メダルを獲得しました。
2017年から2019年には日本女子代表のコーチとして初の外国人コーチに就任し、中田久美監督の下でチームをサポート。
2022年から2023年にはクロアチア女子代表監督としてVNLチャレンジャーカップ優勝を果たしています。
2025年に日本女子代表の監督として正式に就任し、史上初の外国人監督となりました。
アクバシュ監督は結婚していた!美人妻は元バレーボール選手!

アクバシュ監督は、同じバレーボール界出身の美人妻と幸せな結婚生活を送っているようです。
妻のアイシェ・メリス・ギュルカイナクさんは元トルコ代表の実力派選手で、現在はバレーボール界でマネージャーとして活躍しています。
SNSの投稿から2人の子どもがいる可能性が高く、家庭を大切にしながら監督業に励む姿が伺えます。
バレーボール界のパワーカップルとして、お互いの理解とサポートが監督の成功を支えているようですね!
奥さんは元トルコ代表のバレーボール選手だった!

アクバシュ監督の妻は、アイシェ・メリス・ギュルカイナクさん(現在35歳、身長185cm)という元バレーボール選手です。
なんとアイシェ・メリス・ギュルカイナクさんはトルコの強豪チーム・ワクフバンクで8番ミドルブロッカーとして2021/22シーズンまで活躍していた実力者だったようです。
選手時代にはトルコ代表の現役美人選手として知られるギュネス選手やジェベジオール選手、オズバイ選手、さらにはブラジルのガビ選手などとチームメイトで、キャプテンも務めていました。
現在は引退後、ワクフバンクのU19チームでチームマネージャーとして後進の指導にあたっています。
夫婦対決が話題となったことも!

2021/22シーズンには興味深いエピソードがありました。
妻のチーム(ワクフバンク)とアクバシュ監督のチーム(エジザージュバシュ・ダイナビット)が対戦したことが話題になりました。
結果的に妻のチームが優勝。
アクバシュ監督のチームは3位という結果となりました。
トルコでは当時、この夫婦対決にどちらのチームを応援するかで大きな話題となったそうです。
このエピソードからも、お互いの競技に対する理解とリスペクトを持ちながら、良きライバルとしても刺激し合う関係性が見てとれますね!
家庭生活|子どもは2人?

アクバシュ監督は公式に家族について詳しく公表していませんが、SNSの投稿から家庭を大切にしている様子が伺えました。
2016年に幼児(男の子)の投稿があり、2023年には新生児の足の写真が投稿されるなど、2人の子どもがいる可能性が高いとされています。
トルコのクラブ関係者からの投稿では、“Ferhat Akbaş – Melis Gürkaynak çiftinin çocuğu dünyaya geldi.”(フェルハト・アクバシュ夫妻に赤ちゃんが誕生した)という内容の投稿がありました。
つまり、2人の間に子どもが生まれたことを示唆しています。
エジザジュバシュ・スポーツクラブの公式アカウントでも「新しいタイガーが仲間に加わりました。ヘッドコーチ・フェルハト・アクバシュ氏と奥さん・メリス・ギュルカイナクさんにお祝いを申し上げ、小さな赤ちゃんの健康を祈ります」との祝福投稿がありました。
Aramıza yeni bir Tiger katıldı. 🧡🐅
— Eczacıbaşı Spor Kulübü (@EczacibasiSK) September 5, 2023
Başantrenörümüz Ferhat Akbaş’ı ve eşi Melis Gürkaynak’ı tebrik eder, minik bebeklerine sağlıklı bir yaşam dileriz.🧡🧿 pic.twitter.com/R9yxgLb3yH
プライベートを控えめにしつつも、家族との時間を大切にする姿勢が多くの人に好感を持たれていますね!
アクバシュ監督のインタビューやエピソードまとめ

アクバシュ監督の人柄や指導の考え方は、これまでのインタビューや試合、現場でのエピソードを通して、自然と伝わってくるように思えます。
「ミスを恐れず積極的に挑戦する」という指導方針は、従来の日本バレーボールに新たな風を吹き込んでいるようです。
また、選手たちとの信頼関係を重視し、明確で妥協のない指導スタイルでも知られています。
試合中の的確な采配と情熱的な指揮ぶりは、多くのファンを魅了し続けているようですね!
アクバシュ監督の指導哲学|「ミスしてもいいから打て!」

アクバシュ監督の最も特徴的な指導理念は「ミスをしてもいいから打て」という言葉に集約されます。
朝日新聞の記事では、監督がこの言葉を練習で繰り返し、伝統的な日本バレーの堅守中心の固定観念を打ち破ろうとしていることが報じられていました。
「勇気を持って、リスクを負って、プレーしてほしい」という監督の言葉は、トスが乱れたり体勢が崩れても、簡単に返球してチャンスボールを与えるのではなく、積極的に強打することを求めています。
この指導方針によって、選手たちは自信を持って攻撃的なプレースタイルを身につけ、日本女子バレーボールに新たな可能性をもたらしています。
独特な練習スタイル|「ドウゾ!」から始まる

アクバシュ監督の練習での独特な指導方法として、「ドウゾ!」というスタートの合図が有名なようです。
ホワイトボードの前で次の練習の目的や手順を説明すると、監督の「ドウゾ!」の声とともに、選手たちが各々のポジションにつくという流れが定着しています。
一見柔らかい響きですが、監督の要求は高く、決して妥協しない姿勢を見せているのだそう。
練習の意図が伝わっていないと感じれば、途中で練習を止めて説明し直すこともあるようです。
この独特なコミュニケーションスタイルが、選手たちとの良好な関係構築につながっているのかもしれませんね!
日本語学習に積極的な姿勢!
アクバシュ監督の人柄を表すエピソードとして、日本語学習への積極的な姿勢があります。
ネーションズリーグ初戦勝利後のテレビインタビューでは、自ら「みなさんこんにちは。ナイスゲーム!今日はいいですね」と日本語で話す場面がありました。
千葉大会終了時には「千葉ラウンドは、良かったね。ありがとうございました。みんな。サポート」と日本のファンに向けて日本語でメッセージを送っています。
こうした努力は、選手やファンとの距離を縮めており、「フェロー」の愛称で親しまれる存在となっています。
アクバシュ監督のプロフィール

【基本プロフィール】
名前: フェルハト・アクバシュ(Ferhat Akbaş)
生年月日: 1986年4月15日(39歳・2025年現在)
出身地: トルコ・イスタンブール
国籍: トルコ
身長: 196cm
現職: 日本女子バレーボール代表監督(2025年〜)
選手経歴
- 元トルコ代表バレーボール選手(アウトサイドヒッター・左利き)
- 2004年(19歳)で早期に指導者へ転身
主な指導歴
- 2004-2006年: ガラタサライ女子チーム(アナリスト)
- 2006-2009年: テュルクテレコム・アンカラ(アナリスト)
- 2011-2013年: 中国・広東恒大(アシスタントコーチ)
- 2012-2015年: トルコ・ワクフバンクSK(アシスタントコーチ)
- 2014-2016年: トルコ女子代表(監督)
- 2017-2019年: 日本女子代表(コーチ・初の外国人コーチ)
- 2017-2019年: ルーマニア・CSMブカレスト(監督)
- 2019-2021年: ポーランド・グルパ・アゾティ・チェミック・ポリツェ(監督)
- 2021-2025年: トルコ・エジザジュバシュ・イスタンブール(監督)
- 2022-2023年: クロアチア女子代表(監督)
- 2025年〜: 日本女子代表(監督・史上初の外国人監督)
主な実績
- 2013年: ヨーロッパチャンピオンズリーグ優勝(ワクフバンク)
- 2013年: クラブ世界選手権優勝(ワクフバンク)
- 2015年: ヨーロッパ競技大会金メダル(トルコ女子代表)
- 2017年: アジア選手権優勝(日本女子代表コーチとして)
- 2018年: 世界選手権6位(日本女子代表コーチとして)
- 2022年: VNLチャレンジカップ優勝(クロアチア女子代表)
- 2023年: クラブ世界選手権優勝(エジザジュバシュ)
- 2025年: 世界選手権ベスト4進出(日本女子代表監督として)
まとめ
アクバシュ監督は、トルコ出身の39歳という若さで世界各国での豊富な指導経験を持つ国際的な名将です。
美人の元バレーボール選手である妻と2人の子どもとともに温かい家庭を築きながら、日本女子バレーボール界に革新をもたらしています。
「ミスを恐れず積極的に挑戦する」という指導哲学のもと、2025年世界選手権では日本を15年ぶりのベスト4へ導く歴史的快挙を成し遂げました。
2028年ロサンゼルス五輪でのメダル獲得を目標に、今後も日本女子バレーボールの新たな可能性を切り拓いていくことが大いに期待されるでしょう!