広陵高校野球部の中井哲之監督は、34年間にわたって母校を率いてきた名将として知られています。
甲子園での優勝2回、準優勝2回という輝かしい成績を誇る一方で、息子の惇一さんも野球部のコーチ兼部長として父を支えています。
今回は、中井監督の選手時代から指導者としての経歴、そして息子との特別な親子関係まで詳しくご紹介します。
【画像】中井監督の経歴を紹介!

中井哲之監督は、選手時代から監督時代まで一貫して広陵高校野球部の中心人物として活躍してきた名将です。
1980年の現役時代には春のセンバツでベスト4、夏の甲子園でベスト8という輝かしい成績を残しました。
当時は1番遊撃手や三塁手として出場し、俊足を活かした効果的な盗塁で相手チームを脅かす存在でした。
ロッキングモーションのアンダースロー投手・渡辺一博と原伸次のバッテリーで注目を集めていた広陵高校で、中井監督は攻撃の起点として重要な役割を担っていたのです。
大阪商業大学卒業後、1985年に母校の商業科教諭となり、野球部コーチを経て1990年に弱冠27歳という若さで監督に就任しました。
就任からわずか2年目の1991年には、65年ぶりとなる春のセンバツ優勝という快挙を達成。
その後2003年にも2度目の全国制覇を果たし、2007年と2017年には夏の甲子園で準優勝に輝くなど、甲子園での通算成績は39勝21敗1分け(勝率.650)という驚異的な数字を記録しています。
この34年間の指導歴の中で、金本知憲、野村祐輔、中村奨成をはじめとする数多くのプロ野球選手を育て上げ、高校野球界屈指の名監督としての地位を確立しました。
【中井監督の経歴表】
年代 | 年齢 | 出来事・実績 |
---|---|---|
1962年 | 0歳 | 広島県廿日市市で生まれる |
1980年 | 18歳 | 広陵高校で春センバツベスト4、夏甲子園ベスト8 |
1984年 | 22歳 | 大阪商業大学卒業 |
1985年 | 23歳 | 広陵高校商業科教諭として着任、野球部コーチ就任 |
1990年 | 27歳 | 広陵高校野球部監督就任 |
1991年 | 28歳 | 春のセンバツ優勝(65年ぶり) |
2003年 | 40歳 | 春のセンバツ優勝(2度目) |
2007年 | 44歳 | 夏の甲子園準優勝 |
2017年 | 54歳 | 夏の甲子園準優勝、息子惇一さんと親子で甲子園へ |
2025年 | 63歳 | 監督歴34年、副校長も兼任(現在) |
現在は部員の暴力問題により指導から外れている状況ですが、34年間にわたって広陵高校野球部を率いてきた名監督として、高校野球界に大きな足跡を残しています。
【画像】息子は部長で親子で甲子園へ!
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中井監督の長男・惇一さんは現在30歳で、広陵高校野球部のコーチ兼部長として父を支えている貴重な存在です。
惇一さんは広陵高校時代にキャプテンを務め、現在横浜DeNAで活躍する佐野恵太選手と同期という恵まれた環境でプレーしていました。
しかし興味深いのは、惇一さんが父に相談せずに自ら広陵高校に入学し、「親子の縁を切るつもり」で臨んだということです。
中井監督も周囲が驚くほど厳しく接し、家でも学校でも「監督」「先生」と呼ばせるなど、公私の境界をしっかりと保っていました。
中京大学卒業後、2017年に保健体育の常勤講師として母校に戻った惇一さんは、現在は社会科教諭をしながらコーチ兼部長として多忙な日々を送っています。
2017年夏の甲子園では副部長として試合前のノッカーを務め、グラウンドで父と肩を並べる姿は多くの野球ファンの感動を呼びました。
現役時代に甲子園出場を果たせなかった惇一さんにとって、指導者として父とともに甲子園に立った瞬間は、選手として出場する以上に特別な意味を持っていたに違いありません。
親子二代で甲子園という夢の舞台に立つ姿は、まさに広陵野球部の「大家族」という理念を象徴する美しい光景でした。
中井監督のwiki風プロフィール
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【プロフィール】
氏名:中井哲之(なかい てつゆき)
生年月日:1962年7月6日(63歳)
出身地:広島県廿日市市
現職:広陵高等学校硬式野球部監督・社会科教諭・副校長
学歴:広陵高校 → 大阪商業大学
【選手時代の実績】
- 1980年春のセンバツ:1番遊撃手としてベスト4
- 1980年夏の甲子園:1番三塁手としてベスト8
- 特徴:俊足を活かした効果的な盗塁で注目
【監督としての経歴】
- 監督就任:1990年4月(27歳)
- 指導歴:34年間(2024年現在)
- 春のセンバツ:14回出場・24勝12敗1分け・優勝2回(1991年、2003年)
- 夏の甲子園:9回出場・15勝9敗・準優勝2回(2007年、2017年)
- 甲子園通算:39勝21敗1分け(勝率.650)
【主な教え子(プロ野球選手)】
- 金本知憲(元阪神)
- 野村祐輔(広島)
- 中村奨成(広島)
- 佐野恵太(横浜DeNA)
- 有原航平(ソフトバンク)
- 小林誠司(読売)など
【家族構成】
- 妻:中井由美さん(元テレビ局リポーター、現在は野球部寮母)
- 長男:中井惇一さん(30歳、広陵高校野球部コーチ兼部長)
中井家は「広陵野球部は大家族」という理念のもと、家族全員で野球部を支えています。
部員たちにとって寮母さんはとても大きな存在ですよね!
まとめ

中井哲之監督は選手時代から現在まで、半世紀近くにわたって広陵高校野球部とともに歩んできた真の名将です。
1980年の選手時代に甲子園でベスト4・ベスト8という成績を残し、監督として34年間の指導歴で甲子園優勝2回、準優勝2回という輝かしい成績を達成しました。
金本知憲、野村祐輔、中村奨成、佐野恵太、有原航平など、プロ野球界で活躍する数多くの選手を育て上げたその手腕は、高校野球界随一と称されています!
特に注目すべきは、息子の惇一さんがコーチ兼部長として父を支え、妻の由美さんが寮母として部員たちを支える「家族三代体制」です。
この体制は、中井監督が掲げる「広陵野球部は大家族」という理念を完璧に体現しており、選手たちにとって真の第二の家庭となっています。
由美さんの細やかな心配りは部員たちの心を温め、卒業後もプロ選手たちが帰ってくる場所として機能している点は特筆すべきでしょう。
親子二代にわたって甲子園に挑む姿は、単なる野球指導を超えた人間教育の象徴として多くの人々に感動を与え続けています。
中井家の絆と献身的な指導姿勢は、これからも広陵高校野球部の伝統として受け継がれ、新たな感動のドラマを生み出していくことでしょう。
現在は部員内での暴力問題により指導から外れている状況ではありますが、また一から立て直して、以前のような広陵高校に生まれ変わることを強く望んでいます。
今後の広陵高校の行方に注目です。